夏になると熱中症対策としてよくルイボスティーを飲む方も多いですね。
フルーティーで甘い味わいに加え、私たちのアンチエイジングにとっても嬉しい栄養素がたっぷりとつまったルイボスティーは、世界中で愛され親しまれているハーブティーのひとつです。
オーガニックなどの商品は最近ではちょっとした贈り物としても人気がありますし、季節を問わず日本でも一般的なハーブティーとなってきています。
果たしてこのルイボスティーはどのような成分と作用が期待できるのでしょうか。
ここでは、そのルイボスティーがもたらす作用についてご説明したいと思います。
ルイボスティーの由来について
南アフリカが発祥の地であるルイボスティーの原料となるルイボスは、マメ科のアスパラトゥス属の一種で、小さな低木林として成長するハーブです。
実は、アメリカやオーストラリアなど他の地域でもルイボスを栽培する事は何度も試みられたものの、まだ成功した地域はありません。
限られた条件の下でのみ育つため、私たちが飲んでいるルイボスティーはかなり希少価値が高いものです。
ルイボスとは地元の言葉で、赤い茂み(Red Bush)を意味しているそうで、地元でも奇跡のお茶として、古くから重宝されています。
またルイボスティーには大きく分けて「レッド」と「グリーン」二つの種類があるのをご存知の方は、あまりいないかもしれません。
通常私たちがよく見かけるルイボスティーは、鮮やかな赤色が特徴のレッドですが、グリーンのルイボスティーは、ルイボスティーよりも少し赤みの薄いオレンジ色をしていて、まろやかでさっぱりとした味わいが特徴です。
主な特徴としては、以下のような違いがあります。
●レッドルイボスティーの特徴
・発酵したハーブティーである
・赤色の発色、香りともに濃厚
・フルーティーな甘みがある
●グリーンルイボスティーの特徴
・発酵させていない
・抗酸化作用が特に強い
・香りにくせがなく、さっぱりとした味わい
基本的にグリーンルイボスティーは独特な製造工程のため、普段私たちが飲むレッドルイボスティーよりも価格が高くなる傾向にあるようです。
ですが、若干成分の量に違いはあるものの、どちらも豊富な栄養素を含んでいて私たちの細胞活性化をもたらしてくれるハーブティーであることは間違いありません。
こんなに多い!含まれる栄養素
先ほどから述べている通り、ルイボスティーには私たちにうれしい栄養素がたっぷりと含まれています。
その主な成分ですが、以下の通りです。
・カルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラル
・オリエンチンとルチン
・フラボノイド
・SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)様酵素
・アスパラチン
などなど。
さて、この成分がどのように私たちの身体にうれしい作用をもたらしてくれるのかを考えてみましょう。
ルイボスティーがもたらす効果
その1.フラボノイドの抗酸化作用
ルイボスティーに含まれるポリフェノールは優れた抗酸化作用が期待できます。
これは癌や心臓発作をはじめ脳卒中を引き起こす可能性をもつフリーラジカル損傷から身を守るのに役立つといわれています。
またレッドティーよりも未発酵のグリーンルイボスティーのほうがポリフェノールの量が多いという事も、知っておくとよいでしょう。
その2.SODの酵素で免疫力アップ!
ルイボスティーに含まれるうれしい要素のなかには SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)様酵素があります。
私たちの生活習慣病をはじめとする病気のほとんどが活性酸素と言われることもあるほど、活性酸素はやっかいな存在です。
これらは花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状をはじめ、シミ・シワ・そばかすといった老化にも関係しています。
SOD酵素はこれら老化や病気の原因となる外的要因でもある活性酸素を抑えることに役立ち、結果として細胞の活性化やアンチエイジングにもつながります。
その3.糖尿病などの働きかけ
ルイボス茶に含まれる抗酸化アスパラチンですが、糖尿病を抑制する動きがある可能性があることが研究によりわかりました。
したがってルイボスティーを定期的に摂取することで、合併症のリスクを減らすことができます。
さらにアスパラチンには、血管の炎症やアテローム性動脈硬化のリスクを減らすのにも役立つことが分かっています。
アスパラチンに関してもレッドよりグリーンのルイボスティーに成分がより多く含まれているため、気になる方の場合グリーンのルイボスティーがさらにおすすめです。
その4.熱中症対策(ミネラル補給)
ご存知の方も多いかと思いますが、ルイボスティーにはナトリウムやミネラルが豊富に含まれています。
とくに昨今の夏は猛暑続きですよね。この季節は体温があがり大量に汗をかく事でミネラルやナトリウムが失われてしまいがちです。
迅速かつ適正な補助としても、ミネラルウォータよりルイボスティーのようなナトリウムやミネラルを含むものを飲む方がいいでしょう。
美肌効果も期待できて一石二鳥です。
ノンカフェインなので妊活中でも安心
ノンカフェインのルイボスティーは大人はもちろん、小さな子供でも安心して飲むことができるハーブティーです。
とくに妊活中の女性にとってカフェインゼロはもちろん、栄養たっぷりのルイボスティーはおすすめしたいドリンクのひとつ。
ちなみにカフェインは健康に必要な場合もあります。
紅茶、 緑茶 、 コーヒーなどに含まれているのはよくご存じですよね。
ですが、夜などに大量にカフェインを摂取すると眠りの妨げになる場合も。
ルイボスティーにはストレスを抑制し、脳へリラックスを促す作用がありますから、休憩時間やリラックスしたい時などにもぴったりの飲み物です。
ルイボスティーの選び方
残念なことに、農薬などの残留が一番懸念される食品のひとつに茶葉があります。
これはハーブティー、緑茶、紅茶。すべてにおいて共通です。
そのため、もしあなたが「安心・安全」なルイボスティーを選びたい場合、可能であれば国際的な第一級オーガニック認証機関であるECOCERT[エコサート]や有機JAS(日本)、USDA ORGANIC(アメリカ)などの基準をクリアしたものが良いでしょう。
またお試しセットなどを提供をしている商品があれば、よりおすすめです。
家族全員が安心してルイボスティーを飲み、健康維持やエイジングケアをするためにも、ぜひ安心できるルイボスティーを選ぶことをおすすめします。
まとめ
優れた抗酸化作用を持つルイボスティーは、すでに世界中で親しまれています。
休憩中に手軽に飲めるドリンクなので、休憩時間や家族との団らん、友人たちとのお喋りの合間に気軽に楽しめるのも魅力ですね。
ぜひ毎日のルイボスティーをあなたのアンチエイジング、そして家族の健康維持のために習慣化してみてはいかがでしょうか。