スーパーフードのモリンガは別名ドラムスティックツリー、ミラクルツリー(奇跡のツリー)などと呼ばれます。
その名前のとおり、モリンガには私たちに必要な栄養素が根から葉っぱまでぎっしりと詰められており、インドでは古くからアーユルヴェーダなどでも使用されてきました。
もう何世紀にもわたって重宝されてきたモリンガですが、スーパーフードとして世界中に知られるようになったのはつい最近のこと。
ここでは、そのモリンガに含まれる栄養素や、おすすめの取り方などについてご紹介します。
もくじ
「奇跡のツリー」モリンガとは
モリンガは、おもに北インド原産で東南アジアやアフリカなどの熱帯・亜熱帯地方に生えている樹木です。
葉から根っこまですべて食べることができ、なかでもモリンガの“葉”は、きわめて栄養価が高い事が知られています。
その成分ですが、以下のような感じです。
・たんぱく質・・・牛乳の2倍
・カルシウム・・・牛乳の20倍
・カリウム・・・バナナの3倍
・GABA・・・発芽玄米の3倍
・鉄分・・・ホウレンソウの31倍
・アミノ酸・・・黒酢の2倍
・ビタミンA・・・ニンジンの4倍
・ビタミンB1・・・豚肉の4倍
・ビタミンB3・・・ビーナッツの50倍
・ビタミンC・・・オレンジの7倍
・ポリフェノール・・・赤ワインの8倍
上記に挙げたような栄養が含まれているうえ、さらにその高さにも驚き。まさに「奇跡のツリー」といえるでしょう。
また脂肪が極めて少なく有害なコレステロールも含まれていないため、ぜひ定期的に摂取してほしいスーパーフードのひとつです。
このモリンガに含まれる栄養素ですが、一体どのような作用をしてくれるのかをここでピックアップしてみました。
その1.GABAがもたらすリラックス効果
モリンガの葉には、18種類ものアミノ酸をはじめ、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどがたっぷりと含まれています。
とくにアミノ酸の中でもGABA(γ-アミノ酪酸)は、リラックス効果や安眠の作用をもたらすことが知られており、お休みの前にGABAを摂取することで、リラックス時にα波という脳波が出現し、副交感神経を正常にするといわれています。
パソコンやスマートフォンでも副交感神経は乱れが生じますので、まさに今の私たちにとって無くてはならない成分ですね。
その2.肌と髪の保護と栄養補給
モリンガはフリーラジカルから髪を保護するのに良いとされています。
これはモリンガに含まれるタンパク質が、私たちの髪や皮膚細胞を傷害から守るのに役立つから。さらに潤いのある肌や髪を後押しする水分補給やデトックスなどの期待もできます。
その3.肝臓や腎臓への働きかけ
モリンガは抗結核薬によって引き起こされる損傷から肝臓を保護する働きが期待でき、腎臓が本来行うデトックスレベルをサポートする働きが期待できることなどから、腎臓などにも良いとわれています。
その4.がんの予防と働きかけ
モリンガには、癌細胞の発達を抑制する化合物であるナイアジミシンやイソチオシアネートが含まれています。
これらには体内の解毒酵素の働きを高め、抗酸化力をも高める働きがある含んでいるため、ガン予防などにも良いといわれています。
さらにモリンガに含まれる抗菌特性や高いビタミンB含有量は消化をサポートし、便秘の改善をはじめ胃炎や潰瘍性大腸炎などの胃疾患の治療に役立ちます。
その5.骨を健康にする
先ほどもお伝えしたように、モリンガにはカルシウムがたっぷりと含まれていて、リンなども豊富。
最近は骨粗しょう症というワードをよく耳にしますが、これは必要なカルシウムが入っている食材が少なくなったため起こっているとも考えられますね。
モリンガのようにカルシウムがたっぷり含まれているスーパーフードは骨を丈夫にし強く保つのに役立ちます。
また抗炎症作用が関節炎のような病状の治療に働きかけることも期待できますから、積極的にとることをお勧めします。
その6.心血管系を保護し、貧血なども改善
モリンガが持つ強力な酸化防止効果は、心臓損傷を防ぐことにも期待が持てます。
先ほど述べた通り、モリンガにはイソチオシアネートとニアジミニンなどが含まれており、これらの働きかけにより動脈の肥厚を防ぎ、血圧を安定させる作用などが期待できます。
その7.貧血改善への期待
モリンガには、私たちが多くの鉄分を吸収するのを助ける働きがあります。
最近よく「貧血」という言葉を耳にしますし、とくに女性の場合貧血になりがちですよね。気になる方はモリンガを摂取してみることをお勧めしたいです。
その8.糖尿病への働きかけ
モリンガは血中のブドウ糖や尿中の糖とタンパク質の量を減らすのに役立ち、糖尿病などにも良いとされています。
その9.目の健康をキープする
モリンガの持つ、その高い抗酸化レベルは私たちの目にも良いようです。
モリンガの持つ栄養素は網膜血管の拡張を止め、毛細血管膜の肥厚を防ぐことから網膜の機能不全を抑制する事が期待できます
モリンガの取り方について
日本ではモリンガティーと称し、茶葉がティーバックに入っているものが販売されています。
これでも十分恩恵を感じることはできるでしょう。ですが本来は、葉そのものを食べたほうが有効です。可能であれば、モリンガの葉を粉末にした状態のサプリメントがよいでしょう。
またパウダータイプをレシピなどに使ってみても良いようです。
個人的にはスピルリナやモリンガは、パウダータイプを購入しパンケーキなどに混ぜてみたりしています。
パウダータイプは溶かしてお茶にしてみても、緑茶によく似た味が楽しめます。
他にも、モリンガの葉や花をスクランブルエッグにいれたりしてみるのもおすすめです。
これらの商品ですが、オーガニックで無農薬のものをお勧めするのは言うまでもありません。
実際にモリンガを家で栽培し、それをパウダーにするプロットを紹介しているyoutubeも人気があります。興味があればチャレンジしてみても良さそうですね。
モリンガを家で育てる
「モリンガを実際に育てられるかな?」と思う人もいるかと思います。回答としては「モリンガを育てる事は可能。」です。
モリンガは他の植物に比べて大気中のCO2削減に影響する力が大きく、一般の植物と比べるとCO2の吸収量は約20倍。
育てることで二重のメリットが期待できます。
日本でも沖縄などではよくみかけるますし、他の日本の気候でも問題ありません。
モリンガの種子は休眠期間がないため成熟するとすぐに植えることができ、最大 1 年間発芽する能力を保持します。
順調にいけば1年で5メートルまで成長し、花や果物を生産しますから、家庭で良質のモリンガパウダーを摂取できる可能性を秘めています。
http://best-superfoods.com/how-to-grow-moringa/
おわりに
干ばつに強く、成長も早い「奇跡のツリー」モリンガは、世界食糧機関(WFP)からも指定の栄養食であり、今でも発展途上国で栄養が取れない人たちに提供されています。
また東京などでは「モリンガカフェ」などのアンテナショップも流行っている様子。これだけの栄養素を誇るモリンガは、環境にも優しくデトックス効果抜群な点にも注目です。
あなたもサプリメントタイプをはじめ、お好みのモリンガをぜひ定期的に摂取してみてはいかがでしょうか。
https://best-superfoods.com/moringa/