じゃがいもの収穫時期にさしかかると、スーパーでは様々な品種のジャガイモが売られるようになります。
とくに有名なものは「メーンクイン」と「男爵いも」ですが、最近みかけるのがシャドークイーンです。
紫色が特徴のシャドークイーンはカラフルポテトの中でも最近開発された品種ですが、スーパーフード並みの栄養素を誇っています。
今回はこのシャドークイーンの栄養素についてご紹介します。
紫のポテト「シャドークイーン」
シャドークイーンは新品種で、「北海道農業研究センター」の「ばれいしょ育種グループ」が、命名登録したものです。
原産地のアンデスでは、白いジャガイモいがいにも、様々な色のジャガイモが売られていることに着手してこう命名しました。
シャドークイーンは表面上は他のじゃがいもとあまり変わりませんが、皮をむくと色鮮やかな紫色をしています。
これはベリー類などに多いアントシアニン色素を持っているからです。
シャドークイーンの栄養素
・ビタミンC
シャドークイーンにはビタミンCが豊富で100g辺りにすると35mlものビタミンCが含まれています。
ビタミンCは熱を加えると壊れやすい性質を持っていますが、シャドークイーンをはじめ、じゃがいものビタミンCはデンプンに保護されているため加熱しても壊れることがありません。
どのような加工をしてもビタミンCの摂取ができる、貴重な食材の一つです。
・アントシアニンが豊富
シャドークイーンの鮮やかな紫色はアントシアニンという色素によるものです。
シャドークイーンブルーベリー類やイチゴ、紅芋などにアントシアニンが含まれていますが、シャドークイーンのアントシアニンは群を抜いて豊富です。
またもう一つの特徴として、シャドークイーンには抗酸化作用があります。
ご存じのとおり、活性酸素は日々のストレスや紫外線でつくられ、老化などの促進やガン、動脈硬化などの病気を引き起こす可能性があります。
シャドークイーンにはこうした活性酸素を除去する強い抗酸化作用が期待できるのです。
シャドークイーンの特徴
色鮮やかで加熱に強い
シャドークイーンは他のじゃがいもよりより、濃く鮮やかな紫色が特徴ですが。色むらや変質がなく、芽も少ないので皮がむきやすいうえ、煮物などの過熱にも適しています。
とくに揚げ物にしたとき茶色くなってしまう「褐変」が起きにくいので、フライドポテトやポテトチップスにすると、カラフルな紫のメニューが誕生します。
レシピに新しい彩を加えたいときにも、シャドークイーンはおすすめです。
カロリー控えめで美味しく、栄養素が高い
シャドークイーンは見た目だけでなく美味しさにも定評があります。
先ほど述べたような揚げ物はもちろん、カレーなどに使ってもそれほど煮崩れの心配はなく、味もしっかりしています。
カロリーに関してもそれほど気にせず接種できるので、ダイエット中の方にもおすすめです。
健康に期待できること
・疲れ目の解消
目にいい植物といえばブルーベリーを思い浮かべる人が多いと思いますが、紫色のシャドークイーンにもアントシアニンは豊富。
眼精疲労を回復させ、視力を改善するとされています。
アントシアニンが網膜に十分あることは、かすみ目や疲れ目が少し楽になることが期待できますし、網膜の感度を引き上げてくれるため視神経の血流を良くしてくれるので、ぜひ摂取しておきたいですね。
ちなみに、シャドーポテトに含まれるビタミンCを一緒は、このアントシアニンの力で、ビタミンCの抗酸化力をいっきに引き上げてくれる事も期待できます。
https://best-superfoods.com/tired-eyes/
・美肌効果
ビタミンCと聞いて思うい浮かぶのはなんといっても美肌美白、肌荒れ防止などに必要な栄養素であること。
また老化を進行させる原因には喫煙や精神的ストレスも考えられていますが、これらはビタミンCの欠乏を加速させる要因であるといわれています。
体内でビタミンCを生成する事ができない私たち人間は、美容はもちろんストレス回避のためにも、日ごろからビタミンCの摂取はせっせと続けないといけません。
さらに、ビタミンCは強力な抗酸化物質であることから、インフルエンザや風邪などのウィルス感染の予防などにも役立ちます。
手に入れる方法
まだあまり見かけないシャドークイーンは生産している直売の農家に聞いてみるのが近道でしょう。
個人的には岡山の「めぐみ農園」が販売しているショップで手に入れていますが、アマゾンなどでも時折販売しているのを見かけます。
また、開発元である北海道などでは比較的多く生産している事もあります。
カラフルなじゃがいもは初めて食べる驚きと美味しさでまた次も食べたくなる魅力があります。
栄養価も高い紫のシャドークイーンを見かけるチャンスがあったら、ぜひ一度購入してみてくださいね。