こういった時に派遣社員は弱いですね、本当に・・・・。
一番非正規でネックだな。と思うのが
日割りで計算されることなんですよね。
個人的な派遣時代を振り返ってみますと、まとまった休みの日は何かしらバイトをしていました。こういった点がやはり弱いなとしみじみ感じている今日この頃です。
空いている時間に私が一番よくやったのがマネキンのお仕事。やはり毎日デスクワークですと、どうしても立って仕事をしたくなる?
たまたま運よく老舗のマネキン紹介所にエントリーできて、空いている時間はせっせと紹介していただいきいろいろなスーパーや百貨店で総菜やお菓子を売っていました。
いつぞやなぞは、クリスマス商品の生クリームを厨房でせっせと泡立てていたっけ……。
あれ、なかなかクリーム状にならないのですよね(遠い目)
今から考えても
ずーっと座りっぱなしの平日を過ごした後
週末はずーっと立ちっぱなしの仕事をする
っていうのは、身体的にどうなんだろうとも思います。(いささかドエスな感じがする。)
なぜか派遣で金融業界にたどりつく
とにかく安定しない雇用が続いた派遣時代なワケですが。悪いことばかり探しても仕方なく、前向きに考えると絶対就職できないような大手企業の様子が観察できる。というのがメリットとしてあるかなと思います。
私の場合、それは偶然にやってきました。
三年前「そろそろ限界だなー。」と思っていた派遣先の契約が終わり、次を探さなければやばい、という期間に急に電話が入りました。
派遣会社からで、なんでも、ある大手の外資系金融業界に期間限定で行ってみないかというお話でした。
お金って生きてる!?
私は全く金融業界で勤めた経験はモチロンある訳もなく、たまたま欲しいスキルを持っていたから。という事だったのですが。なぜかとんとん拍子で雇用が決まりました。
なんだか派手な印象があった金融系なのですが、入ってみると意外にも地味。
皆エクセルしか見ていない・・・・。
ほとんどの人がほぼ、1日中エクセルとにらめっこしていて、11:30になるとランチに行き、1時間後またエクセルとにらめっこ。これが夜まで続きます。
そして私は交付目論見書の意味やら、投資信託といった商品がどうのこうの卵を同じかごに入れてはいけないといったレクチャーを受け、業務をこなしたのですが。
相変わらず投資信託という商品がまぁさっぱり分からない状態でした。
お金を知るための2冊
そこで私も少し勉強の必要性を感じ、早速読んだのがこの2冊でした。投資信託とは直接関係はありませんでしたが、ハッキリ言ってこの2冊を読んでお金に対しての知識が増えたことが、今振り返っても一番良かった気がしています。
・隣の億万長者/ウィリアム・D. ダンコ とトマス・J. スタンリー著
全米でベストセラー、日本でもたくさんの人がバイブルとしている名著です。作者のトマス・J・スタンリー氏いわく、アメリカで実在する億万長者の共通点には以下のような法則があると述べています。
・収入よりはるかに低い支出で生活する。
・資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
・お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考えモノにお金をかけず、逆に中流より下に見られることがある。
・バビロンの大富豪/ジョージ・S. クレイソン著
100年以上前の書籍で、古代バビロンにおける金融リテラシーを物語にとりいれ構成されています。それでも全く現代に当てはまることばかり。
とくに「収入の一割は貯蓄にまわすことで財布が太る」というのは、こういった本のどれにでも書かれていますが、バビロンという古代を通じてストーリーを読むとさらに腑に落ちたりもします。物語としても面白いです。
どちらのも人気の書籍ですが投資の前に「お金」という存在の基礎を知るにはとても良い本かなと思います。あなたはもう読まれましたか?すでに株や投信などの知識があれば、これらの話はすべて理解しているでしょう。運用方法を正しく知ることで節約術にもつながりますよね。
貿易摩擦やらドイツ銀行やら
最初は驚くことが多かった金融業界ですが、面白い業界だなと思ったのは事実。世界の情勢があーだこーだするたびフロア中が日々活気づきます。チャートが下がると皆大騒ぎするといった感じ。
例えばロンドン市場が開くと夕方から英語の電話が飛び交います。
そうこの会社にきて、世界中のお金がドンドン動いているって事を改めて知り、世界情勢のチャートのアップンダウンを見定めて、リスクを回避するのはトレーダーというポジションの人がやっているんだなー。ということも少し理解しました。
またhある日は、トイレに行くと、とーってもきれいなトレーダさんが鏡の前でうーうー唸っているじゃないですか。
イメージ写真。でも近い!
思わず「大丈夫ですか?」と声をかけたんですけど。
チラッとにらまれた後また無視されて、またうーうー唸ってたので。そのままトイレを後にしました。まぁそれを見て「トレーダーって大変なんだなぁ」と改めて思いました。
販売手数料って必要?
派遣先の投資信託ではほとんど外国の市場メインとした商品を提供していて、銀行などに販売してもらっていました。もちろん、儲けが出ることもあれば損をすることもありますが、気になったのはその手数料です。
個人的にはATMの引き落としでもゼロがいい私としては「えー、せっかく買ってそんな手数料つく商品なんて儲からないのでは?」と思ったのです。
しかし、派遣先の上長曰く「お客様はさらに上の利益率を目指し、投資信託してるのでOKなの。」との事。
企業としては手数料をとってナンボの世界ですから。まあ当然といえば当然ですが、消費者からすれば手数料なんて無いほうがいいですよね。なので、個人的には手数料の無い商品を購入することをお勧めしたいです。
ちなみに当時、大変お世話になったママさん社員さんは「株が暴落した!今のうちに○○○(→商品名)を買わなきゃ」とすばやくお気に入りの投信信託を買ってました。
不思議そうな私を見て「絶対後から上がるから大丈夫だよ。」と彼女は言い切ったのです。確かにその後日経平均は回復しました。金融業界にいるとその事を知っている人が多く、暴落したら株や投資信託を買って利益を生み出している人は多いです。
お金の動きを知る重要性
ひょんな事から入社が決まった派遣先ですが、私が週末立ち仕事をしている間、こうやってお金の動きをみて利益を出している人がいることに気が付いたのは良い勉強でした。
生クリームを泡立てて売る仕事も楽しいのですが、知らない間にお金が動いて育ってくれるのは、工数的にも助かりますね。
ただし、それには理性と知識が必要なんだろうなとしみじみ思う今日この頃。なので、先にご紹介したような書籍からまずは勉強してみることが良いと考えます。
派遣から思わぬところで知恵をもらったわけですが。ど素人は謙虚であるべきと考え、カメの歩みで運用の勉強進めてみたいと思いました。あなたはいかがでしょうか?