ハーブ・スパイス

インドカレーで認知症予防!スパイスの持つ作用や期待できるポイント

厚生労働省によりますと、軽度の認知障害に該当する65歳以上の高齢者は400万人以上との報告があり、高齢者の約4人に1人がこの”認知症予備軍ともいわれています。

誰もが年をとりますが、できれば認知症にはなりたくありません。そこで考えられるのが予防ですね。

ストレスや睡眠不足なども関係はありそうですが、じつは、スーパーフードに匹敵する「インドカレー」が注目されています。

インドに訪れた事がある方ならご存じでしょうが、インド人はおおらかでよくしゃべります。

そしてどうやらお年寄りでもしっかりとしている方が多く認知症はあまり見かけないようなんですね。

いったいどうして、インドカレーを食べるインド人には、認知症があまり見られないのでしょうか。

インドカレーのスパイスはスーパーフード級!

最近の研究によるとターメリックの化合物であるカレーのスパイス、とくにウコンは高齢者の気分や記憶をつかさどる脳に作用するのではないかと考えはじめており、被験者を使った調査が盛んに行われています。

ご存じのとおりインドカレーはたくさんのスパイスを含んでいます。カレーを1回食べただけでたくさんのスパイスを食べることになるのは間違いありません。

そして注目なのが、インドカレーには必ず世界中が古来から欲しくてたまらなかったといわれる4大スパイスが含まれている点です。

これは胡椒(ペッパー)、クローブ、ナツメグ、シナモンのことを指しますが、古来よりこういったスパイスが健康上に非常に役立つことをよく知っていたと考えられます。

さて、それではインドカレーにはその他にどのようなスパイスが含まれているのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。

1.ターメリック(ウコン)

カレーのイエローをつかさどるウコンも、スーパーフードといえるでしょう。研究によると、ウコンのなかに含まれるクルクミンが抗酸化物質であることが判明しています。
これはフリーラジカルによって引き起こされる損傷から、私たちの細胞を保護してくれる成分です。カレーには欠かせない成分かつ重要な要素ですね。

2.レッドペッパー

いわゆる唐辛子のこと。じつは、唐辛子は辛味種と甘味種に大別されますが、スパイスとして利用されるのは辛味のあるレッドペッパーです。
脂質代謝を促すカプサイシンが豊富に含まれていて、抗菌・殺菌作用の他、胃を丈夫にする作用なども期待されますが、摂取量が多すぎると胃が荒れる可能性もあります。

3.クミン

独特の香りの元となるスパイスであるクミンは、インドカレーには欠かせない成分のひとつ。ビタミンA,ビタミンCやビタミンB2などを豊富に含んでおり、ビタミンが不足しがちな私たちにとって、補助剤となります。

4.コリアンダー

パクチーという名称もあるコリアンダーですが、実はインドカレーにもたっぷり入っています。主成分のリナロールが神経の緊張をほぐすといわれておりイライラや不眠などの解消にも働きかけるほか、重金属のキレート作用にも良いといわれています。

5.ジンジャー

体を温める成分として知られるジンジャーは発熱時、むくみが気になる人に働きかけるとされていて、血行促進や鎮痛作用などが期待されます。

6.ナツメグ

オイゲノールという香り成分が口臭予防になると期待されています。また胃腸の症状なども緩和する動きがあるといわれています。

sarah
sarah
おお、すごいスパイスの数だね!

ざっと上げただけでもこれだけのスパイスがカレー1杯に含まれているなんてなんだか驚きですよね。
さらに、すべてを大量摂取するわけではなく「適量のスパイスをほどほどに」とれる点もインドカレーの魅力です。

ウコンが認知症に効果的という評判

先ほどウコンに含まれるクルクミンがフリーラジカルから細胞を守る話をしましたが、どうやらクルクミンは認知症にもに有益な可能性があることが研究により明らかになりつつあります。

ある研究によると全参加者が標準的な認知テストを受けた後、記憶力テストを行う、という行為を6ヶ月ごとに繰り返しました。

するとクルクミンを投与されているチームは記憶テストで28パーセントの改善を示したという結果がでたそうです。

確かな情報を得るにはさらなる研究が必要になるとは思いますが、これらの結果において、ターメリックなどをインドカレーでとることは、認知症予防としてはメリットがありそうだといえるでしょう。

ですが、最近の環境により購入の際注意することはありそうです。

注意!ターメリックの鉛による被害の状況

日本では「ターメリック(ウコン)」は鮮やかな黄色をしているイメージがありますが、鮮やかであればあるほど「鉛」による汚染が懸念されます。

写真をみてみましょう。右側が市販のターメリック。左側がオーガニックなターメリックです。

こうやって並べてみると色の違いが判りますね。

あらゆる鉛は、脳と体に有毒であることが知られており 、特に子供たちの間でIQを低下させ、認知症の予防どころか正常な発達さえ妨げる原因になりかねません。

ターメリックの効果を期待したいのであれば、オーガニックなターメリックを選んでいきましょう。

インドカレーを効果的にとるには?

インドの人々は毎日のようにこれらのスパイスをカレーでとることで脳や細胞に良い作用を与えています。

しかし残念ながら余程のカレー好きではない限り、私たち日本人はあまりインドカレーをたくさんとる習慣はありません。

インドカレー専門店に行くのはもちろんおススメですが、お店の場所に行くには時間もコストもかかる場合があります。

そこで毎日の食卓で使えそうなキットを定期的にとってみるのがおすすめです。

1.まずは本を読みましょう。

レシピの理解は基本ですね。インドカレーの良書は多いのでぜひチェックしてみてください。


 

 

2.スパイスを購入します

通販などでお気に入りのスパイスをまとめ買いしてみるのもおススメです。

一度習ってしまうとスパイスを扱うのはそれほど大変ではありませんから、ぜひ習得してみてはいかがでしょうか。

3.いざ作ってみる!

スパイスの炒め方などのテクニックが必要な場合は、もう経験していくしかありませんが。

慣れてくれば美味しいカレーに出会えるはず。youtubeなども参考にしてみるといいでしょう。

おわりに

いかがでしょうか。

認知症は20年前から予防が必要と言われています。

そして、インドカレーはなんといってもその美味しさから、家族中に喜んでもらえる最強のレシピ。これで予防できるなら一石二鳥になりそうですね(^^♪

ですが、最近ではスパイスの汚染も気になるところ。

可能であれば、オーガニックなスパイスを使ったカレーづくりがお勧めです。

ぜひ、積極的にたくさんのスパイスを使ったインドカレーをお試しください。