すでにヴィーガンやベジタリアンは世界でよく知られる共通語となっていますが、もうひとつ「フレキシタリアン」という言葉が一般化しつつあります。
このフレキシタリアンは、つまり「ゆるベジ(ゆるいベジタリアンの略)」のこと。
基本はベジタリアンでありながら、魚や肉も必要に応じて食べるスタイルのことを指します。
よく考えなくても、私たち人間は雑食として実に様々な組み合わせで食事をします。
肉だけや魚だけ、ハンバーガー、ポテト、加工品などありとあらゆるものを消費する傾向にあります。
ですから、あなたの「今日は野菜だけ」と肉を食べない日があってもいいですし、さらに少しの肉と豆をプラスする、といった日があってもいいわけです。
フレキシタリアンを始めると、身体にとっても環境にとっても良い結果が出ています。
それではさっそくフレキシタリアンがもたらす細胞活性化についてみていきましょう。
フレキシタリアンは環境と健康の両方を助ける
フレキシタリアンになると、主には次のような項目で私たちの環境や健康に良いことがあります。
- 減量を助け、心臓病、癌、2型糖尿病のリスクを軽減する
- 肉の消費を減らすことで、温室効果ガスの排出量を減らすことに貢献できる
- 魚や肉の消費を減らすことで、土地と水の使用を減らすことで、天然資源の保護に役立つ
いかがでしょうか?
野菜などをメインとした食事に関する研究によると、パンや肉などをとっていた人が米や野菜などの植物性食品に置き換えるフレキシタリアンに切り替えた場合、温室効果ガスの排出量を7%削減できる、という報告もあります。
最近は劣悪な環境で飼育された家畜の問題もありますし、こうしたことから食事環境を見直すためにも、フレキシタリアンという立場が見直されているのかもしれませんね。
たんぱくしつを増やす食材を追加する
突然ですが、私たちは肉や魚からタンパク質を摂取しています。
肉や魚を食べないとなると、いったいこれらをどう補えばいいのか気になりますよね。
ヴィーガンなどの菜食主義者はこれらもすべて肉以外、主に大豆などから接種することが多いですが、フレキシタリアンの場合そこまで真剣につきつめなくてもOKです。
とはいえ、フレキシタリアンは肉や魚を食べない傾向になりますから、肉(たんぱくしつ)となる食材を探す必要があります。
ヴィーガンと近いですが、たんぱく質を補う食材としては主に以下のようなものがあります。
- 大豆、エンドウ豆などの豆類
- 卵
- スパイス
- 全粒雑穀
- 果物ここにテキストを入力
意外かもしれませんが、スパイスや果物などにもタンパク質は含まれています。
ビタミン類と一緒に接種もできますので、美肌効果や髪のパサつきなどが気になる場合には果物を多めにメニューに取り入れてみるのもいいでしょう。
フレキシタリアンになると得られる健康への作用
1.心臓病への働きかけ
ヘルシーな野菜と脂肪少なめの食事は、当然ですが心臓への負担を減らす傾向にあります。
45,000人の成人を11年間対象とした研究によりますと、ヴィーガンなどの菜食主義者は非菜食主義者と比較して心臓病のリスクが32%低いことが判明しました。
負担の少ない食事を続けることは、多くの場合血圧を下げ、善玉コレステロールを増やす傾向にあるからだというのが理由です。
また別の研究によると、ベジタリアンの平均収縮期血圧は、肉を食べる人のそれよりも約7ポイントも低いことが示されました。
フレクシタリアンの食事に関しても主に植物ベースであることから、こういった心臓への作用は近い事がきたいできるといえます。
2.減量につながる
もしあなたがポテトチップやクッキーを常備品としていた場合、フレキシタリアンになることで、それらの食品を食べなくなる可能性があります。
これは、自然にカロリーが低い植物性食品をより多く食べることが加工食品を求める脳から解放れていくことにもつながり、果ては加工食品のカロリーを摂取しなくなることにもつながっていくからです。
ある研究によりますと、ベジタリアンの食べる食事でダイエットを18週間食べた人は、通常の食事をした人よりも、2キロの差があったことがわかりました。
あなたがフレキシタリアンになり、少量の肉や魚その他の動物性食品を摂取し始めるようになると、少しずつ体に変化がもたらされますが、こういった体重の変化もやってくる可能性があります。
3.糖尿病への作用
世界中で悩みの種となっている病気のひとつが、2型糖尿病です。
これは普通と呼ばれる肉や魚、パン食を食べるだけでも可能性が高くなりますが、フレキシタリアンになることで糖尿病への予防が期待できます。
理由としてフレキシタリアンの植物を中心としたメニューは、糖尿病の原因となる脂肪や砂糖を多く含んでいないことなどがあります。
60,000人以上の参加者を対象とした研究によりますと、2型糖尿病の有病率は、非菜食主義者と比較して、準菜食主義者または屈菜主義者で1.5%低いことがわかっていて、さらなる調査では、動物製品を食べた人よりもヘモグロビンA1cが0.39%低いことが判明しました。
フレキシタリアンとしての食生活は、こういった生活習慣病の改善にも役に立ちそうですね。
おわりに
カリフォルニアロール、アボガドバーガーや豆腐バーガーなど様々なヘルシーな食事が開発されていますが、これらはそもそもの起源としてベジタリアンやヴィーガンが発祥となっています。
そして、フレキシタリアンの概念は今後の外食産業のイメージも払しょくし始めているのですね。
最近では、大手ハンバーガーチェーンのモスバーガーが開発した「ソイパティ」など、肉を使用せず、大豆由来の植物性たんぱくから作られたハンバーガーなど、ごぞってフレキシタリアンの意識に基づいた食品を見かけるようになりました。
私たちの考え方が変わることで、新しい食品が誕生します。
それはガンにもならず、糖尿病にもならない、安心で安全な食品となるでしょう。
ぜひフレキシタリアンを数日でも実践してみて、身体の変化を楽しんでみてくださいね(^^♪