世界中で親しまれているお茶は、水の次に需要が多いといわれています。
日本でも緑茶をはじめ、ルイボスティーや紅茶などたくさんのお茶が楽しめますね。
ですが、残念ながら茶葉育成の際、どのような農薬が散布されているかに関して、あまり関心のある人は少ないかもしれません。
お茶は日本をはじめ、世界中で人々をもてなすためのアイテムのひとつであり、お茶なしでの生活は考えにくいところもあります。
そこで、毎日飲むお茶に関してどのような農薬を扱っているのか。
また安心安全なお茶に関する購入方法などを、ここでは考えていきたいと思います。
世界中で茶葉を生産している国はどこ?
まず、あなたが今飲んでいるお茶は、いったいどこで生産されているか考えてみましょう。
紅茶の場合真っ先に頭に浮かぶのは「インド」かもしれませんね。
2018年のインターナショナル・ティー・コミュニティー(ITC)の確定値によりますと、世界の茶葉の生産量は約589万6600トンとなっており、年々増加の傾向にあります。
理由として、中国などで一人当たりのお茶の消費量が伸びていることや、インドや中東諸国における消費が増大していることなどが上げられます。
現在、世界の茶葉の生産量の6割は紅茶で、残りの3割が緑茶です。
そしてじつは中国が茶葉の生産量を拡大している傾向にあり、続いてインド、ケニアなどが生産をしている状況です。
生産過程で使われる農薬
世界中から求められる茶葉を、大量に育てるためには、やはり農薬を使うのが最速・最短で効率的と考えるのは必至です。
そして品質管理においても国の基準はバラバラ・かつ安全性が十分担保されている状況ではありません。
実際、中国や他のアジア諸国で茶葉の育成途中で使用されている農薬にDDTというものがあります。
このDDTですが(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)が正式名称で、日本では1971年5月に農薬登録が失効しています。
ですが、中国などからの茶葉を調べてみるとこのDDTが検出される事が判明しています。
DDTがもたらす健康への作用
- 神経系への影響
- おう吐
- 吐き気
- 発汗
- めまい など
また別の実験によると、中程度の量のDDTを毎日長期投与すると肝臓への影響があるという結果が報告されています。
DDTは大量投入を長期的に続けた場合、症状が出やすいといわれます。
少量のお茶なら良いのでは?といった声もありそうですが、毎日の飲むことが想定されるお茶だからこそ、こういった農薬の危険性はあらかじめ知っておく必要があるでしょう。
日本の緑茶に含まれる「ネオニコチノイド」
では、私たちの食卓でおなじみの緑茶はどうでしょうか。
確かにDDTに関しては制限をされていますが、問題はネオニコチノイド農薬です。
北海道大学などの研究チームによりますと、国産の原料を使っていると表記した市販の茶葉39検体をはじめ、ペットボトル入りのお茶も含め、調べたところ「すべてのお茶にネオニコチノイド系農薬が入っている」と発表しました。
参考HP:こちらから
日本のお茶すべてに・・・これは少し驚きです。
しかも比較するために並行で調べたスリランカ系の茶葉には、ネオニコチノイドが検出されませんでした。
日本は湿気が多いため、害虫が発生すれば収穫7日前までなら、ネオニコチノイド農薬を7種類まで使えます。
検出された農薬ですが、多い順に以下の通りです。
- ジノテフラン
- イミダクロプリド
- チアクロプリド
- チアメトキサム
- クロチアニジン
- アセタミプリドここにテキストを入力
ネオニコチノイドは、主に神経系に作用をもたらすという研究結果があり、ミツバチへの健康被害も継承されているほど、世界中で使用が躊躇われている成分が入っています。
そのほかにも、危惧される様々な農薬
茶葉を巡る農薬の心配は尽きませんが「早く、安く、簡単に」育成をするには、たくさんの農薬を使うことが必要なのかもしれません。
上記でご紹介した農薬以外にも、不妊症などに影響するといわれるエンドスルファンや、有機リン系殺虫剤であるモノクロトホスなどを使用しているケースがあります。
日本でもお馴染みのイギリスのお茶メーカーや、日本の大手飲料などは、印象に残るたくさんのCMを流していますが、これらのほとんどにはご紹介したような農薬が含まれているといった事実は予めしっておいたほうがいいでしょう。
安全な表記マークがついたお茶を購入する
もしあなたが毎日飲むお茶が原因で憂鬱になったりイライラしたり、体調を崩したりすることが嫌で、でも「毎日水ばかりだと味気ない」とお考えなら、安心・安全な茶葉を選ぶ必要があります。
それには、安全性の高い基準をクリアした認定マークを知っておくことが有効です。
例えばUSDAは濃く米農務省の許可を受けたマークですが、最近のオーガニック認定のお茶にはこのUSDAのマークがついているものが多いです。
他にも、日本でお馴染みの有機JAS認証のマークがついている茶葉も一定の目安となります。
ここでもう一度認定の基準をおさらいしておきましょう。
- 遺伝子組み換えをしていないもの
- 水、土ともに厳格な基準をクリアしているもの
- 成長ホルモンや抗生物質が使われていないもの
- 限定された農薬、化学肥料(ネオニコチノイドはNG)
ネオニコチノイドに関しては、アンチエイジングの鬼のブログでも詳しく紹介しています。
おわりに
お茶をひとつ選ぶだけでも、私たちの細胞活性化が変わる時代です。
とくに最近ではコロナ騒動や地球の環境が目まぐるしく変化しています。
ですから、あなたもできるだけ知識を深め、免疫力を下げないためにはどうしたらいいかをかんがえていく必要があります。
お茶ひとつとってもそれは同じ。
ぜひ、安心・安全な商品を選ぶよう気をつけていきたいですね(^^♪