高度経済成長期からというもの、私たちは様々なストレスにさらされ続けているといいます。
なぜかといえば、あなたが日常としている通勤や買い物、街中の騒音など、知らず知らずの間に蓄積されて、疲れの原因になってしまうこともあるからです。
このようなストレスにさらされ続けていることは身体を委縮させることになり、
知らず知らずに呼吸が浅くなってしまう要因ともなっています。
実は呼吸は生まれてから最初に行う重要な行動であり、
1日に17,000〜30,000回日以上も呼吸をしていることをご存知でしょうか。
これは食事をするよりも重要なイベントであり、どんな呼吸をするかによって今日明日の体調が左右されるといっても過言ではありません。
それでは、私たちがどのように呼吸をすると毎日が健やかに過ごせるのかに関して、考えていきたいと思います。
呼吸がもたらす身体への主なメリット
常に呼吸を意識することは、日常なかなかできません。
ですが、習慣として1日1回でも呼吸に目を向けていくことは、あなたの人生にとって素晴らしい変化をもたらします。
ガーディアン紙が発表した記事によりますと、喘息疾患がある人を比較した場合、ゆっくりとした鼻および横隔膜呼吸でトレーニングで深呼吸する指導を受けた英喘息患者の方が、通常より生活の質の評価が高いことがわかりました。
また英国の医師のガイドラインでも、呼吸運動は喘息の症状を軽減するのに役立つとされています。
またパニック障害などを持つ方のほとんどが「呼吸が浅い」事がしてきされていますが、これも長く続くストレスが原因であることも多いです。
正しい呼吸法をマスターすることにより、このような不安や動機などの症状が和らぐことが指摘されています。
冒頭にも紹介したようにストレスを解消以外にも得られるメリットは以下のようなものがあります。
- 自律神経の乱れを改善する
- 内臓がマッサージされ、代謝を促進
- 血液循環アップ、デトックス効果
- ストレス解消
- 冷え性や肩こりなどの改善
- 喘息などを和らげる
- リラックス効果 など
とくによい点としては深い呼吸をマスターすることで新しい酸素が体内に取り込まれ、脳が活性化し、ストレスを軽減することにつながります。
相乗効果として、交感神経と副交感神経のバランスが整い幸せホルモンと言われるセロトニンが分泌されます。
その結果、心身ともにリラックスできる体調を維持すると人はどんな時でも安定したパフォーマンスを発揮できますし
その継続がやがて蓄積されることで、あなたの人生にも幸福につながるきっかけが次々と呼び起こされるというわけです。
人生を変える!おすすめの呼吸法
ヨガが好きな方なら「呼吸法」をマスターしている人も多いかと思いますが、残念ながらほとんどの人が「呼吸について」あまり考えてはいないでしょう。
筆者ももれなくその一人でした。
しかし、ある時期パニック障害になり、非常に辛い思いをした経験からヨガ教室に通うことがきっかけで、劇的に体調が改善した経験があります。
当時はヨガの何がよかったのかよく分かっていませんでしたが「呼吸法」であったことに気がついたのは、ヨガに通うようになり1年後のことです。
このように、あなたの体の健康と幸福のさまざまな側面に、呼吸は大きな影響を与える可能性があります。
またデスクワークなどが多い人の場合、パソコンに集中している時間があればあるほど息を詰めている、という報告もあります。
これは現代社会における、深刻な悪習慣だといえるでしょう。
そこで、今回はヨガでの呼吸法をご紹介します。
ヨガの呼吸法1.リラックスできる「腹筋呼吸法」
- 呼吸は鼻を使って行います。苦しい場合は口から吐いてもOKです。
- 細く、長く、ゆっくりと吐くことを心がけます。
【腹筋呼吸法】
息を吐く時:おへその辺りから押し出すように、息を吐き出す。肛門を締めると、より効果的です。
息を吸う時:お腹の中に空気を送るように吸い込みます。胸も十分に広げましょう。
作用としては心身をくつろがせ、ヒラメキや直感力が高まる。自律神経を刺激し、副交感神経をオンにしてくれます。
ヨガの呼吸法2.リフレッシュに行う「浄化呼吸法」
気分が落ち込んだり、もっとポジティブになりたいとき等におすすめの呼吸法です。
【浄化呼吸法】
息を吐く時:口をとがらせて「ふー」と3回位に分けて吐きます。(心身の疲れや痛み、ネガティブな心も一緒に吐き出すイメージで)
息を吸う時:鼻からゆっくり吸い込み、2-3秒息を留めます。
おわりに
現在は医師やセラピストからヨギやアスレチックトレーナーまで、さまざまな分野の多くの専門家が、呼吸による健康作用は侮れない事を知っており、積極的に活用するように促しています。
呼吸は人によって効果が異なる可能性がありますが、少し時間をかけて心を落ち着かせ、息をするときに決して失敗することはありません。
人は死ぬまで呼吸をし続けます。あなたの一呼吸を大事にすることで、体内の細胞活性化につながることを忘れないでくださいね(^^♪