近年、豆乳をはじめとする食物ベースの牛乳の代替え品に人気があります。
要因としてもともとミルクアレルギーを持つ家族がいたり、最近では乳製品のセシウム問題として、牛乳の放射能汚染なども考えられます。
特に牛乳は、いろいろなレシピで使われるものなので、買い物をするたびに心配になってしまうとたいへんですね。
そこで注目したいのが、欧米などで人気が高まっているオーツミルクです。
オーツミルクは味もよく、体内の細胞活性化に役立つ栄養素が豊富なことが分かってきています。
今回はこのオーツミルクについて紹介したいと思います。
オーツミルクは燕麦(えんばく)で作られたミルク
この名前の通り、オーツミルクは燕麦から作られた非乳製品のミルクです。
肉を一切食べないヴィーガン志向の人でも飲めることから「ヴィーガンミルク」とも呼ばれています。
ベーシックなものでは、オート麦と水を混ぜ合わせクリーミーな液体を作るために誇張させて作られていきます。
このオーツミルクは、ココナッツミルク、アーモンドミルクなどにも並ぶ人気商品として、アメリカやヨーロッパの健康志向を推奨する消費者の間ですっかり浸透してしまいました。
例えば、オーガニックな商品を提供するショップでは、ラテを作る際このオーツミルクを使うところもあります。
おそらく日本でも、東京などを中心にオーツミルクを使うカフェは増えていく可能性があります。
さて、そのオーツミルクの持つ特徴をピックアップしてみます。
・牛乳よりも消化が良い
・100パーセント植物由来である
・食物繊維が豊富
・飽和脂肪酸が少ない など
いかがでしょう。ミルクよりもぐっとヘルシーなので、ダイエット志向にもぴったりですね。
ちなみにノンシュガーのオーツミルクには以下の栄養素がつまっています。
・ビタミンD
・タンパク質
・カリウム
・ビタミンB12
・ビタミンA
・カルシウム
・食物繊維 など
心臓病予防・免疫力アップにも期待大
先に述べた通り、オーツミルクは植物ベースのたんぱく質をはじめ、ビタミン類、および鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルで満たされています。
とうに繊維質はコレステロール値を改善することが期待できるベータグルカンが含まれていて、心臓病のリスク低下にも期待が持てます。
さらにこの繊維質はプレバイオティクスも提供します。
これは身体にとって有益な最近を活性化させ、免疫力や腸内フローラの改善にも役立ってくれるものです。
アメリカでは「脱・ミルク」の動きが加速している?
DFA(Dairy Farmers of America)の調査によりますと、ミルクからこれらの非乳製品へ切り替える消費者が増えたことで、アメリカでは牛乳の売り上げが11億ドル減少したという結果が出ています。
11億ドルというのは、日本円で1100億円ですから酪農業にとってはかなり痛い減少といえるでしょう。
それと逆行するかのように、オーツミルクなど食物由来のミルクの売り上げは、下のグラフのように明らかに上昇傾向にあります。
とくにアーモンドミルクの伸び上げが顕著ですね。
追随して、大豆やこのオーツミルクもますます需要が拡大するのは、ほぼ間違いないでしょう。
おすすめのオーツミルクをピックアップ!
オーツミルクは大手ECショップで購入ができます。「ちょっと試してみたい」という方は、ぜひ一度試してみるといいでしょう。
●OATLY(オートリー)
スェーデンからアメリカに進出したオーツミルクのブランドメーカーです。生産が間に合わず日本の出品は少し出遅れました。
オーガニック認証のKRAVがついた有機栽培のオート麦を使用しています。
●AlPro(アルプロ)
ベルギーのオーツミルクです。
100パーセントヨーロッパ産のオーツ麦を使用。人工甘味料等は一切使っていませんが、ほんのりとした甘みがあります。
●ブリッジ オーガニックオーツドリンク
イタリアのオーツミルク。
独自の製造工程で有機オーツを製造しています。使用している水ですが、山脈からくみ上げた湧水を使用しています。
ミルクの代わりにオーツミルクを
オーツミルクの取り方ですが、いままで牛乳を使っていたものを変更してオーツミルクを使用することが可能です。
例えば、こんな風に。
・コーヒー、ココアなどに使うミルクの代替えに
・パンケーキなどを作る際のミルクの代替えに
・ホワイトソースを作るときに
とくに「ラテ」を作りたいときには、ミルクを多めに使うかと思います。
ですがこのオーツミルクは体にもやさしく、繊細な味わいでさらに美味しくフォームドミルクが味わえます。
ちなみに、ミルクフォーマーは100均で安く売っていますね。
筆者もこのミルクフォーマーはハマっています。
今回は最後にモリンガパウダーを散らしてみました(絵心があればもう少し可愛くできるのでしょうが・・)
コーヒーが好きな人は、ぜひ試してみてください!
おわりに
食に対する安全志向は北米やアメリカでますます加速しています。
では私たちは?
日本は残念ながらスタートが遅くなりましたが、これからきっと追いついていくことでしょう。
オーツミルクは牛乳よりも高いというデメリットはありますが、よい靴を選ぶのと同じように、丈夫で長持ちする細胞(身体)を必ずつくってくれます。
みんなが細胞活性化することを祈りつつ。
ぜひ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?