パープルヤムとは別名ウベ、ウォーターヤムとも呼ばれるヤムイモの一種です。
この根菜は、東南アジアに由来しておりソフトクリームなどでも見かけることがあります。
フィリピンでは定番の食材ですが、現在世界中で栽培される注目の根菜です。
このパープルヤムですが、調理するとジャガイモのように柔らかく、甘くてナッツのような風味があることから、アイスをはじめとする、様々な料理に使われています。
さらにうれしいことに、パープルヤム(ウベ)にはビタミンやミネラルがたっぷりと含まれています。
ここでは、パープルヤムの栄養素などについて、ご紹介していきます。
パープルヤムと紫イモは似ているが違う
パープルヤムをご紹介する前に、日本でおなじみの「紫芋」との比較をしてみましょう。
パープルヤム(ウベ)も紫芋も並べてみるとサツマイモのようなスタイルで、見た目上はあまり変わりありません。
ですが、品種としては全く違います。
パープルヤム(ウベ)はその名の通りヤムイモの一種であり、生のウベを切ってみると粘っとしたとろみがあります。
ですが、紫イモはサツマイモ同様、粘り気はなく、熱を加えなければ硬いお芋の状態です。
しいていうならば「ヤマイモ」と「サツマイモ」の比較と似ているような感じともいえるでしょう。
ではさっそく栄養価について見ていきましょう。
1.パープルヤム(ウベ)は総合的に栄養価が高い
パープルヤムには炭水化物・カリウム・ビタミンCなどが含まれており、バランスの良い栄養価が特徴です。
主な栄養素ですが、100gのパープルヤムには以下のような栄養素が含まれています。
- カリウム
- ナトリウム
- 食物繊維
- カルシウム
- ビタミンC
- ビタミンA
様々な栄養素をバランスよくとれる、という点はパープルヤムのメリットのひとつだと思います。
2.パープルヤム(ウベ)は抗酸化物質が豊富
パープルヤムの鮮やかな紫は、アントシアニンが含まれている証拠となります。
これはポリフェノール抗酸化剤のひとつで、ガンなどのリスクを低下させることが期待できます。
ある研究によりますと、腫瘍(結腸癌)が発生した動物にパープルヤムを与え治療したところ、腫瘍が最大45パーセント減少した、という結果が出ているそうです。
またパープルヤムはビタミンCを多く含んでおり、体内で強力な抗酸化物質として機能をしてくれます。
実際に、より多くのビタミンCを摂取することは抗酸化レベルを上げ、細胞の損傷や美肌などにも良いといわれています。
3.パープルヤムは血糖値の管理にも役立つ
パープルヤムが血糖値の改善に役に立つ理由ですが、栄養価の中にあるフラボノイドです。
これはⅡ型糖尿病の血糖値を下げることにも役立ちます。
ある県境によりますと、パープルヤムのフラボノイド抽出物が、推ぞ王のインスリン細胞を保護し、酸化ストレスとインスリン抵抗性を低下させることがわかりました。
さらに20匹のマウスによる研究では、パープルヤムのエキスを大量に投与したマウスは、食欲が低下し、体重が減少され、血糖コントロールが改善されたことが報告されたそうです。
今はどの加工食品にも「微妙に」砂糖が含まれる時代ですから、こういった食品で血糖をコントロールすることは大切かもしれません。
4.パープルヤムは腸の細胞を活性化させてくれる
パープルヤムは消化を助けてくれる炭水化物「耐性澱粉」を供給してくれるまたとない食材です。
ある研究によるとパープルヤムの耐性澱粉が、大腸にあるビフィズス菌の数を増加させたことがわかりました。
これらの最近は腸の健康に重要な役割を果たし、炭水化物と繊維の助けてくれます。
さらに、抗炎症作用をもつパープルヤムの特性は、大腸炎症状を和らげてくれることも期待できる、という研究結果も出ています。
日本でパープルヤムを摂取する方法
パープルヤムはフィリピンなどの熱い地域では一般的な食品ですが、日本で摂取するには少しハードルが高いといえます。
ですが、粉末乾燥されたパープルヤムはネットショップでの購入が可能です。
カップケーキに加えたり、アイスにしたりしてみるのもいいですね。うまくいけばインスタ映えもします!
ここでは簡単なパンケーキについてご紹介してみましょう。
≪材 料 2人分≫
・パンケーキミックス カップ1¼
・パームルヤムの粉 20-30g
・シュガー お好みで
・塩 小さじ¼
・豆乳または牛乳1/2カップ
・卵1個
≪作り方≫
1.大きめのボウルに、パンケーキミックス、砂糖、塩を混ぜ合わせ、さらにパープルヤムパウダーを混ぜます。
2.バターミルクと卵を加え、混ぜ合わせるまで混ぜあわせます。
3.ノンスティックパンに少量の油を加え、パンケーキバターを目的のサイズに注ぎます。
4.両面を3〜4分焼き完成。お好みでメープルシロップやココナッツオイルをトッピングします。
おわりに
海外では「コンブチャ」が流行っていますが、他の国の食材は目新しく、また違う視点で楽しめるものです。
パクチーなど「目新しい食材」を受け入れられるあなたなら、パープルヤムもぜひ試してみるといいでしょう。
またフィリピンなどへ渡航する機会があれば、パープルヤムを目にする機会も多くありますから、新しいアイデアがわく可能性があります。
ぜひ積極的に新しい食材を知り、細胞活性化に役立ててみてくださいね(^^♪